自然から教わるもの



今年は、子供の夏休みもたったの2週間で、

あっという間に終わってしまった。

時が経つのはなんと早いことか。


休みの間には、

家族で山の中、初めて一晩を過ごしてきた。

焚火の明るさ、夏の大三角、天の川、流れ星。

予想以上に寒くて、

子供と一緒にタオルケットで体を包み、ハンモックで横たわりながら、

虫たちが羽を鳴らす音や、

木々や葉っぱのこすりあう音を聞いていた。

静寂っていうけど、本当はいろんな音が聞こえるんだな。

空が白み始めると、鳥が夜明けを知らせてくれて、

朝日が昇ると同時に、世界に色がつき始めた。

マジックショーのような、素晴らしい一日のはじまり。

絵本「よあけ」(ユリーシュルヴィッツ作・画)の世界が、ここにあった。


新学期も、普段の日常もまた始まって、

『人と向き合って話してはいけない』

『人に触ってはいけない』・・・

言われれば言われるほどに、

なんだか余計、人と交わることの大事さを想う。

交わることで、色んなことが起きるけれど、

だからこそ、人は成長できる。

人間は、人の間に入ってこそ、

自分が分かり、自分になれる。


その感覚、やっぱ大事だよなぁ~とひとり頷きながら、

自然が教えてくれたこの感覚を、そっと記しておきます。


陶・ゆら窯

愛知県岡崎市の小さな工房で、自然をモチーフにした日々の暮らしに使う陶器や陶ブローチ、陶板などを制作、販売しています

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