土に触るということ



岡崎に戻ってきても、
いろんな家庭の事情があって

すぐにはやきものに専念できずにいましたが、


その間に知り合って仲良くなった方々が、

何人も、

こどもの幼稚園や学校で陶芸サークルに入っていたり、

岡崎市内の陶芸教室に昔通っていたりと、

何かしら陶芸とご縁がある方が多くて、驚きます。


他の土地では、そのようなことがなく、

愛知県には瀬戸も常滑もあるし、

なんとなく小さいころから陶器に馴染みがあるからかなあとか、

または、類は友を呼んだのかなあと、

おもしろく感じています。




なんにせよ、土を触ることは楽しいですよね。


土を前に、

こどもは年齢が低いほど、

無邪気に押したりちぎったり、 

こねたり丸めたり、

線をひいたり、絵を描いてみたり、

穴をあけたり、

発想が自由で、いいな~と思います。


だんだんと年齢が上がるにつれ、

「ご自由にどうぞ」と言われると、

途方に暮れて、手が止まってしまうことも。


でも、土を触っているうちに、

どなたでも、 

だんだんと心がほぐれていきます。

こうしたい、ああしたい、が出てきます。

どこかに「正解」があるわけではありませんから、

心がいいな、と思う方向に、

ひとつずつやっていけばいいわけです。

人それぞれ、その方向は違いますから、

他人と比べることもないのです。

  

陶芸をやりたいとおっしゃる方に出会うと、

でしょ?って、

無性に私もうれしくなります。



いえ、陶芸に限らず、

やってみたいと心が動くことがあるなら、

ぜひ、それに蓋をせずに、

やってみてください。 


それがどこに続くか、

その時はわからなくても、

自分の「好き」は、

本当の自分へと続く、道しるべなのです。




             …イベント出展時に使う看板を制作中










陶・ゆら窯

愛知県岡崎市の小さな工房で、自然をモチーフにした日々の暮らしに使う陶器や陶ブローチ、陶板などを制作、販売しています

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